1. 資本主義世界における米帝の経済的地位の急激な崩壊

誰の記憶にも新たなように、第二次世界大戦後、つぎつぎと登場したアメリカの大統領で、アメリカこそ「世界の指導の源」だとわめきたてその同盟国にいばりちらさなかったものは一人もいなかった。ところが、こんにち、ニクソンは「話合いの精神」などというものについて大いに論じている。これはどうしたことなのか。ニクソンは答えていう。「情勢はすでに変わった」「もしアメリカがいま、あのとき（戦後まもなくの時期）と同じよ

Author: 施敬東    Year 1970 Issue 7 PDF HTML