1. 解放された農奴は絶対に復活を許さない

故郷のチベットは、解放まえ、領主荘園制の農奴社会だった。当時のチベットの人口は百二十万だったが、そのわずかに五パーセントしか占めていない領主（官家―以前の封建政府、寺院、貴族）が土地の全部と家畜のほとんどを占有しているのに反し、広はんな農奴は土地をもたず、農奴主のために働くよりほかに道はなかった。わたしの家は先祖代々農奴で、農奴主から過酷に抑圧され、搾取されてきた。一九五一年、チベットが平和裏に解

Author: 解放軍戦士　サンランタンチュウ（チベット族）    Year 1974 Issue 29 PDF HTML