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Directory Of Year 1963, Issue 1
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サブリ議長を北京で歓迎

Year:1963 Issue:1

Column: 時の焦点

Author:

Release Date:1963-07-05

Page: 4,5

Full Text:  

アリ·サブリ=アラブ連合閣僚会議議長は周恩来総理の招きで中国を友好訪問、四月二十一日首都北京に到着、わきあがる熱烈な歓迎をうけた。その随員はつぎの通り。

外交部アジア局長兼全権公使
ハリファ·モスタファ氏
外交部調査局長
スタファ·モルタギ氏
閣僚会議議長事務室主任
ハーメット·マハムド氏
大統領新聞秘書
ホスニー·エル·ハディデイ氏


アリ·サブリ議長

アリ·サブリ議長

周恩来総理および中国駐在の外交使節たちはアラブ連合の貴賓たちを飛行場で迎え、飛行場には中国とアラブ連合両国の国旗や色とりどりの旗が飜っていた。アリ·サブリ議長一行が飛行機から降りたとき、数千にのぼる北京市民は中国色ゆたかな歓迎式典を挙行、ドラと大鼓の賬う音の中に「中国とアラブ連合の友好万歳!」、「アジアとアフリカ団結万歳!」、「世界平和万歳!」などの歓呼の声がたからかに響きわたった。

周恩来総理は、その歓迎式典でアリ·サブリ議長一行に熱烈な歓迎の辞をのべ、このたびの訪問は中国とアラブ連合との友好協力と両国人民の伝統的な友宜をいっそう深めるばかりでなく、また、アジア·アフリカ各国間の団結と世界平和を促進する助けにもなると挨拶した。周総理とアリ·サブリ議長が迎賓館に赴く途上には、数多くの人びとが街道の両側に立ちならび、三角の小旗と花束をふりながら国賓たちを迎えた。

アリ·サブリ議長は多忙なスケジユールの中にも、周総理およびその他の政府指導者たちと談話をかわした。宋慶齢中華人民共和国副主席もアリ·サブリ議長一行を迎え、かれらと親しく会談した。四月二十二日夜、貴賓たちは周総理と中国政府の他の指導者たちに伴なわれて文化部と中·ア友好協会共同主催のバレー「白鳥の湖」の特別公演を観賞した。周総理の設けた宴会および人民大会堂での群衆大会にも出席した。宴会の席上で周総理は中国政府と中国人民を代表して重ねて鄭重かつ熱烈にかれらを歓迎した。周総理は帝国主義と植民地主義にたいする闘争に光栄ある伝統をもつアラブ連合の人民にたいして賛辞を表し、またアラブ連合人民が帝国主義の武装侵略にたいしスエズ運河の主権をまもり通した英雄的行為をも回想した。

周総理はさらにつづけて、近年らい、アラブ、アフリカの人民が民族独立のため、新旧植民地主義にたいするたたかいでめざましい勝利をおさめたとのべ、同時にまた中国人民は帝国主義に反対するアジア·アフリカ人民と固く団結して最後の勝利をおさめるまで最上の力をつくしてたたかうであろうと言明した。

中·印国境問題に関して、周総理は、中国は歴史的に残された四つの隣国との境界問題を円満に解決したとのべ、つぎのように語った。「中·印国境問題が、まだ未解決のままに残されている責任は全く中国側にはない。周知のように、中国政府は、中·印国境問題を平和的に解決しようとする立場を絶えず堅持しており、そのために出来る限りの忍耐と譲歩をし、最上の努力をつくしてきた。コロンボ会議以後、中国政府は積極的にその提案に応じ、さらに主動的にも一連の重要な措置をとり、中·印国境情勢を緩和し、中印直接談判のための条件をつくった。ところが残念なことには、印度側では相変わらず談判をさまたげるような先決条件を提出している。わたくしは皆さんにこういうことをいうことが出来る。たとえ、印度側がまだ談判の席上に戻ろうとする決意がなくても、もし印度側がさらに新しい軍事的挑発と武装侵入をしなければ、現存する停戦状態と相互の非接触状態は、引きつづき保持されるであろう。中国政府は国境情勢を悪化させ、直接談判に不利な如何なる行動をも絶対にとらない。われわれは、中·印国境紛争にたいする外国からのどんな干渉にも断固として反対する。なぜならば、どのような干渉であろうとも、これはアジア·アフリカの団結を破壊し、紛争の平和的解決を求める途上において、さらに障害を加えることになるからである。中国政府は中·印国境の平和的解決と中·印人民間における友宜にたいしては、確信をもっている。中国政府と中国人民のこの立場と確信は、決して変わることはないであろう」と。

周総理はまた中国とアラブ連合との伝統的な友宜について語り、アラブ連合政府は中国が国連での合法的権利を回復するようたえず支持したことにたいし感謝の意を表した。総理は最後にサブリ議長の訪問は、必ず予想どおりの成果をおさめるであろうと、その確信を表明した。

アリ·サブリ議長はその談話の中で、アラブ連合国と中国との間の友好関系についてのべた。彼は、一九五六年、帝国主義とユダヤ復興主義者がエジプトに連合武装侵略をし、エジプトがこの不義な侵略勢力にたいしてたたかっているとき、中国人民と中国政府が送った道義的な支持と物質的を援助をアラブ連合は決して忘れないであろうと語った。アリ·サブリ議長は、アラブ連合は中国が大国として国連での正当な席位をもつべきであり、また中国が奪われた台湾およびその他の中国の島屿における権力は回復されるべきであると、たえず主張してきたと、のべた。

中·印国境問題に関し、アリ·サブリ議長はコロンボ会議の目的は中国と印度双方を談判の席につかせ、平和的な方法でその紛争を解決するにあるとのべた。彼は中国政府のとった交戦の停止と武装軍隊の徹退という賢明な決定は、コロンボ会議に適切な雰囲気を作るのにもっとも重要な役割を果しており、六カ国の友好国家代表が確信と希望をもって、この問題を討論出来るようにしたと、言明した。サブリ議長はこのたびの中国にたいする友好訪問と中国の指導者との会見は必ずや期待どおりの結果を得ることができるであろうと確信を表明した。

四月二十三日、アリ·サブリ議長は、周総理と中国政府の指導者たちを招いたその宴会席上で、帝国主義はたとえどんな看板をかかげようとも、その本性と目標はなんらかわるものではない。アラブ連合はあらゆる物質的、道義的な力を用いて帝国主義とたたかい、その本性を必らず暴露させるであろうと語った。

周総理もその席上で、帝国主義と新旧植民地主義に反対する共同闘争は、アジア·アフリカ各国間の団結を強め、相互に支持しあうことは、アジア·アフリカ人民の共通の願いであり、最高の利益にも一致していると強調した。周恩来総理は、また中印問題を平和的に解決する中国の決意は、決してかわらないであろうと、重ねてのべた。

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