八年前の一九五五年四月十八日、アジア、アフリカ二九カ国からの代表たちは、インドネシアの美しい町バンドンに集り、経済と文化の協力、自決権、植民地主義反対、民族独立の勝利と擁護、世界平和およびその他の共同利益に関する諸事項について討議した。この歴史的な会議は、バンドン会義として全世界に知られ、アジア·アフリカ諸国がいかなる帝国主義国家の干渉をも排除して、かれら自身の未来の方針をうち建てた最初の会議であり、その影響は深くかつ遠大であった。バンドン会議はアジア·アフリカ諸国間の友好的な協力をつよめ、これら諸民族の帝国主義と植民地主義にたいする共同闘争をこの上もなくもちあげた。
四月十八日、北京の有力紙はいずれも、この会議の八周年を記念して社説を発表、同日、北京では人民大衆の記念の集会を催した。周総理およびその他の政府指導者たちとかず多くの外交使節たちも、この一、五〇〇余人の集会に出席、会上で賀竜副総理は演説を行い、セイロン中国駐在大使A·B·ペレラ氏も北京駐在のアジア·アフリカ諸国の外交使節を代表して発言した。
賀竜副総理はその発言の中で、アジア、アフリカ人民の帝国主義と植民地主義に反対する共同闘争と、民族独立、世界平和をまもるためにかちとった偉大な業績をたたえ、このたたかいの有利な条件と、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国民が互いに支持しあい、援助しあう必要性についてのべた。
賀竜副総理は、植民地主義は決してみずから歴史の舞台から去るものでないと指摘し、アメリカ新植民地主義は旧植民地主義にとつて変わりつつあり、政治的、軍事的、経済的および文化的手段や、転覆と渗透を通じてその植民地主義拡大の企らみをとげようとしている事実をあげて注意をうながした。賀竜副総理はアメリカ新植民地主義は大洲の人民にとってもっとも凶悪な敵であると強調して、つぎのようにのべた。「こんにち、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国民の直面するもつとも急迫した任務は、アメリカを先頭とする帝国主義と新旧植民地主義に対するたたかいである。」
賀竜副総理は、つづいてまた、中国政府と中国人民を代表して、中国はインドネシア政府が提出したアジア·アフリカ各国の第二次会議を召集する提案と、最近モシで開かれた第三次アジア·アフリカ人民連帯大会で採択されたハバナでの三大洲会議召集に関する決議案を全面的に支持する旨言明した。同副総理は、「この二つの会議の召集は、さらにバンドン精神を発揮させ、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国民の民族独立を擁護し、民主をかちとるたたかいを促進し、この三大洲の人民の団結を強めるうえに、さらにもっと大きい貢献をするであろう」と、のべた。
セイロン中国駐在大使ペレラ氏は、当日の会場でバンドン精神を称讃し、新植民地主義の危険性について注意をうながし、また、アジア·アフリカの新興諸国家の独立と主権を絶えず破壊し転覆する凶悪な手段を弄している帝国主義者と新旧植民地主義者をはげしく非難した。