中国貿易代表団とソヴエト政府とのモスクワでの一九六三年度中ソ貿易会談は成功裡に終った。中国代表団の主席は李強対外貿易部副部長、ソ連代表団の主席は対外貿易部部長N·S·パトリチエフ氏であった。
会談は友好的な氛囲気と相互理解のうちに行われ、両国代表団は、一九六三年度に交易される商品の数量について意見一致し、貿易議定書に調印した。
議定書によれば、一九六三年に、中国側はソ連にたいし、非鉄金属鉱石、錫、水銀、銑鉄、化学薬品、羊毛、羊毛纖維製品、絹とサテン、衣服類、編みもの製品、手工芸品、りんご、柑桔類およびその他の商品を輸出し、ソ連側は中国にたいし、鉄および非鉄金属、トラック、トラクターおよびその部分品、石油製品、木材、化学薬品、洗剤機械類、各種機械設備およびその他の商品を輸出する。
両国はまた、一九六〇年度の貿易取引での中国のソ連側にたいする負債分割償還の協定に関する一九六一年四月七日の議定書に調印した。中国政府の希望により、議定書では一九六二年度貿易取引の結果、中国側の支払超過額は、一九六一年の協定に規定された一九六五年に支払うべき債務の一部をまえもつて支払うことを規定した。