インドネシア
バリ島で五万人が歓迎
四月十八日 バリ島では約五万の人民が集り、歌と踊りのはなやかな伝統的パレードで劉少奇主席と夫人を歓迎した。行進後、バリー島首府デンパザル市の広場では貴賓のために群衆大会が開かれた。
その日の午後劉少奇主席とスカルノ大統領はバリ島のイスタナタンムパサリングで会談を行った。
四月十九日 劉少奇主席と夫人はボーゴル、バンドン、ジョクジャカルタとバリ島での四日間の旅を終え、ジャカルタに戻った。
スバンドリオ夫人は劉少奇、陳毅両夫人のためにテイーパーテーを開いた。
劉少奇主席と夫人はインドネシアの独立宮殿で別れの宴を開き、スカルノ大統領および他のインドネシア各界名士約四〇〇名が出席した。
宴に先だち、スカルノ大統領とインドネシア民間団体、政党らの代表者たちは劉少奇主席夫人にそれぞれ記念品を贈った。
四月二十日 劉少奇主席とスカルノ大統領は独立宮で共同声明に調印した。
劉少奇主席と夫人は飛行場で行われた送別式典に参加したのち、ジャカルタをあとにビルマに向った。スカルノ大統領、インドネシア高級官吏および数万のジャカルタ市民が劉少奇主席一行を見送った。
ビルマでも大歓迎
四月二十日 劉少奇主席と夫人、陳毅副総理と夫人および訪問団の他の随員たちはラングーンに到着した。ビルマ聯邦共和国革命委員会主席ネ·ウイン将軍と夫人をはじめ他の多くの政府高官たちは飛行場に中国の貴賓たちを温く迎えた。
四月二十一日 劉少奇主席と陳毅副総理は一九四七年帝国主義者の代理人らに暗殺されたビルマの民族英雄オン·サン将軍の墓に花環をささげた。
劉少奇主席と夫人はラングーンの世界的に有名なスウエダゴン塔を参観し、ここで数千のラングーン市民と巡礼者たちは中国国賓を迎えた。劉少奇主席は塔基金として六〇〇〇チャットを寄贈した。
劉少奇主席と夫人は、ネ·ウイン主席と夫人を儀礼訪問し、午餐をともにした。
ネ·ウイン主席は迎賓館に劉少奇主席を返礼訪問した。ネ·ウイン主席は劉少奇主席と夫人のために迎賓館の庭園で盛大な国宴を催し、宴会後双方とも音楽コンサートに出席した。
四月二十二日 劉少奇主席と夫人はネ·ウイン主席と夫人の付添いでラングーンから飛行機でシヤン州の首都ダウンジに赴き、一万の大衆は、主要街道の両側に立ってかれら一行を迎えた。ここで主人と貴賓たちは有名なインレ湖を遊覧し、黄金アーチのある特別船に乗り、伝統的な船レースと、船上で行われた歌と踊りを参観した。約一万人のビルマ市民は十艘のボートに乗り、中国の貴賓と楽しみをともにした。人工の小島の上には、ビルマと中国の国旗と色とりどりの装飾旗がはためき、音楽は「団結こそは力」という中国の歌を奏でた。
四月二十三日 劉少奇主席と夫人はネ·ウイン主席夫妻に伴われ、専用機でビルマ西南海岸の休養地ヌガパリに赴いた。