スペイン共産党中央委員ジュリアン·グライマオ氏は最近フランコの手で殺された。
かれは一九六二年十一月七日に逮捕され、四月十八日に死刑の宣告を受けたのである。
ファシスト独裁者のこの罪は全世界の抗議をまきおこしている。グライマオ氏の死が伝えられた数時間後、ロンドン市民は豪雨の中でデモを行い、その参加者には、スペイン内戦の時の元国際義勇兵、貿易業者、学生およびスペイン共和党員たちが入っている。
このほか、マンチュスタ、リバプール、バーミンガムなど各地でも抗議デモが行われている。
イタリアの労働者数千人はローマのフランコ大使館に抗議デモを行い、リオン、プラッセル、ストックホルム、チユーリヒ、モンテビデオその他の欧洲、中南米の各都市でもデモが行われた。
アルジェでも抗議集会が開かれ、集会後、参加者たちは市内の目抜き通りをねりあるき、〈フランコ独裁打倒〉を叫んだ。
日本共産党中央委員会はフランコ政権に強硬な抗議書を送り、日本人民は「スペイン人民と共に地球上からファッショ政権を一掃する」と書いてあった。
北京では「人民日報」の時事に説員が四月二十三日の解説欄で、虐殺者の屠刀は、フランコが政権を獲得していらい絶えることのなかったファシスト政権にたいする闘争をおし進めているスペイン人民の前進をさまたげることはできない。昨年十万の労働者のストライキにまで高まった全スペインの反フランコ運動はスペイン人民がこの暗黒支配をなくそうとする断固とした決意を示すものと報じられている。