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Directory Of Year 1963, Issue 1
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レンズにおさまった中印辺境の真相

Year:1963 Issue:1

Column: 文芸

Author:

Release Date:1963-07-05

Page: 30,31

Full Text:  

中国、インド辺境をたずねた北京のカメラマン一行は現地でみたままの光景をフィルムにおさめて帰ってきた。これから上映される記録映画―「中国·インドの辺境問題を平和的に解決するために」―はすべての平和愛好者にとって興味深いものとなろう。

最初の画面にでてくるのは辺境駐在の中国国境守備隊である。大挙越境してきたインド軍の攻撃を、一九六二年十月二十日、自己防衛のために撃退したその地点で、いまこの守備隊は、本国政府から一方的停戦と撤退命令を受けとったところである。防禦陣地から撤退する場面や、撤退前に原住民のため橋や道路や灌漑用水路や家屋をつくったり修理したりしている場面がみられる。つづいてカメラは中国国境守備隊と原住民の惜別のシーンにうつり、地元のチベット族の老人が去ってゆく中国国境守備隊にお別れの祝酒をすすめたり、「ハダ」をとりかわして敬意を表したりしている。また、チベット族の歌手が十二名道のわきに立って名残りを惜しむ別れの歌をうたっている。

つぎには中国国境守備隊の捕虜となったインド兵収容所にカメラがむけられる。捕虜たちはもと着ていたうすい軍服のかわりに中国製の棉入れの服を着て、毛皮の帽子をかぶってにこにこしている。インドの炊事係将校が肉をぶった切ってインド式の「プリ」をつくっている。インド兵がうれしそうな顔でタバコその他の配給品を肩にかついではこんでいる。インド第七歩兵旅団司令官のダルビ準将はじめインド軍の将校や兵士が宗教上の礼拝をしたり、ボールあそびをしたり、歌やダンスに興じたり、家族にあてて長いたよりをかいたりしている。

最後は捕虜となつたインドの傷病兵や歯獲された武器、弾薬、軍需品をインド側へ返還する場面である。回復にむかっているインドの傷病兵たちはいままで世話になった中国側の医師や看護員とかたい握手をかわしたり、つよく抱きしめたり、別れをおしみながらインド側の赤十字救急車にのってゆく。広場の方には中国国境守備隊がインド政府から派遣されてきた文官たちに米国製、英国製のマーク入りのタンク、飛行機、軍用トラック、その他の鹵獲品を返すまえにその兵器を見違えるほどきれいに修理し、整備するのに忙しくたちまわっている。インド側の要求によって、中国国境守備兵はジープに乗りこみ、エンジンをかけてモーターの好調をしめしている場面である。

カメラにとらえられたこれらの忘れられがたいそれぞれのシーンは、中国とインド人民相互の利益のため、両国の国境問題を平和的に解決しようとする中国政府と中国人民の誠意の記録として内外に紹介されよう。

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