西ヨーロッパでは指導権を失った

アメリカの経済の衰退は帝国主義陣営におけるアメリカの指導権が日ましによわまっていることを意味している。資本主義諸国間の力関係の変化のために、ワシントンはその小さい仲間たちにたいするわがままが、いっそうできなくなった。ヨーロッパの新聞や出版物はいずれもこの重要な推移を書きたてており、リップマンもこの点を承認している。かれはある文章のなかで「われわれはすでに、戦後の四十年代や五十年代のように国際関係の...