ぼくらは一人ぽつちじやない

北京市東南の一角、北京体育館付近の長屋に周同山、同慶、同来、同賀、同義という両親を失った五人の子供が住んでいる。この五人のうち男の子は三人、女の子は二人である。かれらの母親は女工であったが、一九六一年癌を病んで世を去った。翌年父親もそのあとを追うようにして、なくなった。このとき、年かさの同山はわずか十五歳、一番小さい同義はやっと三歳になったばかりであった。中国では、通常両親がないか、保護者になる身...