全日本海員組合所属の海員十六万名がさる四月十四日に開始したストライキは、七月十四日、勝利のうちに終わった。今回のストライキは、その規模の大きいこと、持続期間の長いことで、日本海員運動史空前のものであった。この数年間、日本の海運独占資本家は利潤を増大させるため、一方では海員の賃上げを極力阻止し、他方では船舶の巨型·自動化、船員の減少など、いわゆる「合理化」輸送の実行に力をそそいで、たえず海員の労働を...
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全日本海員組合所属の海員十六万名がさる四月十四日に開始したストライキは、七月十四日、勝利のうちに終わった。今回のストライキは、その規模の大きいこと、持続期間の長いことで、日本海員運動史空前のものであった。この数年間、日本の海運独占資本家は利潤を増大させるため、一方では海員の賃上げを極力阻止し、他方では船舶の巨型·自動化、船員の減少など、いわゆる「合理化」輸送の実行に力をそそいで、たえず海員の労働を...