地中海制覇のはかない夢

ソ修は「欧州安全保障会議」の準備会議で地中海の安全問題を討議することに極力反対した。だが、ソ修社会帝国主義はうしろめたさにかくしきれず、ついにその馬脚をあらわした。それが「ニセの緩和、真の拡張」というものである。ソ連政府は、「地中海を平和と友好·協力の海にし」、「地中海全域の安全を強化し」、「この地域の情勢を安定させる」などと再三公言してきた。ソ修はほんとうに、地中海の平和と安全に腐心しているだろ...