西ヨーロッパと日本の対米直接投資は、いま急カーブをえがいて増えている。これは資本主義の不均等発展の法則の現われであり、現在の資本主義世界経済関係における、注目すべき動向でもある。第二次世界大戦終結後、アメリカ独占集団は、大戦中に獲得した強大な力をたのみ、ドルの特権的地位を利用して、巨額の海外投資をおこない、勢力範囲を拡大し、商品市場を奪取して、最大限の利潤をかせいできた。ところが、六〇年代末以降、...
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西ヨーロッパと日本の対米直接投資は、いま急カーブをえがいて増えている。これは資本主義の不均等発展の法則の現われであり、現在の資本主義世界経済関係における、注目すべき動向でもある。第二次世界大戦終結後、アメリカ独占集団は、大戦中に獲得した強大な力をたのみ、ドルの特権的地位を利用して、巨額の海外投資をおこない、勢力範囲を拡大し、商品市場を奪取して、最大限の利潤をかせいできた。ところが、六〇年代末以降、...