下心のある「和平」

「中東和平会議」は米、ソ両超大国の画策のもとに、一九七三年十二月二十一日ジュネーブで開幕した。グロムイコ·ソ連外相とキッシンジャー米国務長官が共同議長として、エジプト、ヨルダン、イスラエルが参戦国として会議のテーブルについた。こんどの会議が開かれるまえ、一部アラブ諸国の新聞は、論文や評論を発表、会議は中東に真の平和をもたらすことはできない、と指摘した。レバノン《アル·モハレル》紙は一九七三年十二月...