受動的立場においこまれた二超大国

カラカスで開催中の国連第三次海洋法会議は、いよいよ最終段階に入った。この一ヵ月間に、会議の三つの主な委員会は新しい海洋法の制定に関連する実質的諸問題について討議する一方、大部分の時間を非公式会議にあて、新海洋法草案の各条項について内部的な交渉·話合いをすすめた。伝えられるところによると、各委員会の会議は、いずれも先鋭で、複雑な闘争にみちていた。しかし、会議の全般的な展開情況は好ましいものであった。...