宝成鉄道の全線電化が完成

わが国の最初の遠距離電鉄―宝成鉄道の電化工事が完成し、七月一日から全線開通の運びとなった。これはわが国の鉄道運輸事業が近代化に向かって一歩踏み出したことを示すものである。宝成鉄道は全長六百七十六キロ、全線の電化によって、貨物の輸送能力は電化前の二倍以上に高められることになるが、電化にたいする投資は新路線開設の十分の一ですむのである。電力による牽引を実施することによって車両の回転率を高め、列車の点検...