一九七四年は、ソ米の宣伝する「緩和」が袋小路につきあたり、二超大国の勢力圏と世界覇権争奪の闘争がいよいよ激化した一年である。二超大国、とりわけ「社会主義」の看板をかかげる超大国は、争奪の真相と、この争奪が世界各国人民にもたらす戦争の脅威をおおいかくすため、「緩和」という言葉に念をいれた工夫をこらし、「緊張緩和の過程には無限の潜在力がある。それは間断なく、足ぶみすることなく前進することができる」など...
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一九七四年は、ソ米の宣伝する「緩和」が袋小路につきあたり、二超大国の勢力圏と世界覇権争奪の闘争がいよいよ激化した一年である。二超大国、とりわけ「社会主義」の看板をかかげる超大国は、争奪の真相と、この争奪が世界各国人民にもたらす戦争の脅威をおおいかくすため、「緩和」という言葉に念をいれた工夫をこらし、「緊張緩和の過程には無限の潜在力がある。それは間断なく、足ぶみすることなく前進することができる」など...