一九六〇年に大慶油田が出現したことによって、中国はにわかに全世界の注目を浴びるところとなった。西側の学者によってこれまで「貧油国」とみなされていた中国が、ここ数年のうちに一躍主要産油国の列に加わったのである。大慶のたどってきた道程は、人びとの心を激しくゆり動かさずにはおかない創業の歴史である。一九六〇年代のはじめ、収奪をほしいままにしてきた例の北方の隣国が、われわれの首をしめつけようとしていたとき...
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一九六〇年に大慶油田が出現したことによって、中国はにわかに全世界の注目を浴びるところとなった。西側の学者によってこれまで「貧油国」とみなされていた中国が、ここ数年のうちに一躍主要産油国の列に加わったのである。大慶のたどってきた道程は、人びとの心を激しくゆり動かさずにはおかない創業の歴史である。一九六〇年代のはじめ、収奪をほしいままにしてきた例の北方の隣国が、われわれの首をしめつけようとしていたとき...