揺れ動く政局

一月三十一日の内閣総辞職いらい続いているイタリアの政治的空白状態は今日にいたるもなお解決のきざしが見えず、各政党の組閣をめぐる動きが人々の注目を集めている。昨年三月十一日に発足したキリスト教民主党の第四次アンドレオッチ内閣は、閣外与党第一党の共産党の支持を失ったことにより総辞職に追い込まれた。長期にわたって野党の地位にあった共産党は、その勢力の増大につれて一九七三年いらい、キリスト教民主党との連合...