ソ連式の治外法権

ソ連と東欧諸国が結んだ「司法相互援助条約」は七月一日から発効することとなった。同条約によれば、東欧諸国の法廷は、ソ連公民にたいし裁判権がない、ということになる。つまり、これらの国に在住するか、これらの国を訪問するソ連人が法律に違反し刑法に触れても、当該国は起訴する権利もなければ、判決を下すこともできず、ソ連法廷の裁判にかけなければならないのである。東欧諸国の公民がソ連領内で法律に違反した場合、同条...