西側諸国の資本主義経済は、戦後三十年の成長期を経て、七〇年代の半ばから長期の停滞状態に入った。それには、三つの基本的要因がある。 外部からの刺激がなければ、西側の経済は低迷をつづけるにちがいない。資本主義の相対的安定期はもう過去のものとなった。これから十年間の資本主義世界の転換期の特徴として、不安定と危機的状況が相次ぐであろう。西側の経済界では、今世紀末までの二十年間の世界経済に悲観的な予測をする...
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西側諸国の資本主義経済は、戦後三十年の成長期を経て、七〇年代の半ばから長期の停滞状態に入った。それには、三つの基本的要因がある。 外部からの刺激がなければ、西側の経済は低迷をつづけるにちがいない。資本主義の相対的安定期はもう過去のものとなった。これから十年間の資本主義世界の転換期の特徴として、不安定と危機的状況が相次ぐであろう。西側の経済界では、今世紀末までの二十年間の世界経済に悲観的な予測をする...