今年に入ってから、モスクワは「軍備競争抑止」の旗じるしをかかげて平和攻勢をくり広げ、欧州中距離ミサイル制限交渉、戦略兵器制限交渉、そして中部ヨーロッパの兵力相互削減交渉を、一九八二年の「解決すべき三つのもっとも切実な問題」とするとうち出した。西側諸国がポーランド問題で、ソ連をたえまなく糾弾しているにもかかわらず、ソ連は依然としてさかんに「平和」、「軍縮」、「交渉」をとなえている。しかし、実際には、...
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今年に入ってから、モスクワは「軍備競争抑止」の旗じるしをかかげて平和攻勢をくり広げ、欧州中距離ミサイル制限交渉、戦略兵器制限交渉、そして中部ヨーロッパの兵力相互削減交渉を、一九八二年の「解決すべき三つのもっとも切実な問題」とするとうち出した。西側諸国がポーランド問題で、ソ連をたえまなく糾弾しているにもかかわらず、ソ連は依然としてさかんに「平和」、「軍縮」、「交渉」をとなえている。しかし、実際には、...