緊張と激動の八二年

一九八二年は国際情勢の激動と不安定が深まった一年であった。戦後もっとも深刻な経済不況が資本主義世界を襲い、ソ連、東欧諸国の経済も悪化の一途をたどり、世界的な経済困難は国際的矛盾の激化をもたらした。米ソの争いは激しさをまし、南北関係はいっそう緊迫し、米欧日の摩擦は大きくなる一方であった。イラン·イラク戦争は終わる気配もなく、中東と南米ではまたも局地戦争が起こった。国際問題にたいする米ソの支配·影響力...