戦後九回目のイタリア上下両院選挙が六月末に行なわれ、戦後イタリアの主要な政権党であるDC(キリスト教民主党)の得票率が大幅に後退し、人びとの注目を集めた。上院、下院ともに、DCの得票率は前回より五·九%、五·四%減り、議席数も上院で十八議席、下院で三十七議席減少した。これは、DCにとって一九五三年につぐ「大敗北」である。DCはなお議会で相対的多数を占めているが、第二党の共産党と連立政権を組織する姿...
Please login first!
戦後九回目のイタリア上下両院選挙が六月末に行なわれ、戦後イタリアの主要な政権党であるDC(キリスト教民主党)の得票率が大幅に後退し、人びとの注目を集めた。上院、下院ともに、DCの得票率は前回より五·九%、五·四%減り、議席数も上院で十八議席、下院で三十七議席減少した。これは、DCにとって一九五三年につぐ「大敗北」である。DCはなお議会で相対的多数を占めているが、第二党の共産党と連立政権を組織する姿...