中国史上、唐代(六一八~九〇七)の都(みやこ)長安(現在の陝西省西安市)はけんらんたる文化を誇った。西安市内外にはいまでも名勝古跡が多い。唐の皇帝の陵は十八基あり、乾陵は高宗と則天武后の合葬墓である。乾陵には大きな石の彫像が多い。そのなかに駝鳥が一対ある。駝鳥はアジア·アフリカの砂漠地帯に生息し、文化交流により中国に入ってきた。長安人は珍鳥として珍重したという。高宗は駝鳥が大好きだったというところ...
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中国史上、唐代(六一八~九〇七)の都(みやこ)長安(現在の陝西省西安市)はけんらんたる文化を誇った。西安市内外にはいまでも名勝古跡が多い。唐の皇帝の陵は十八基あり、乾陵は高宗と則天武后の合葬墓である。乾陵には大きな石の彫像が多い。そのなかに駝鳥が一対ある。駝鳥はアジア·アフリカの砂漠地帯に生息し、文化交流により中国に入ってきた。長安人は珍鳥として珍重したという。高宗は駝鳥が大好きだったというところ...