一九八三年は日本経済が「不況の谷底」からゆるやかではあるが回復の軌道に乗りはじめた年であった。日本経済は一九八一年の後半から停滞状態に陥り、一九八三年の第1·四半期に落ち込みが底入れし、後半期からゆるやかに回復しはじめた。日本政府や一部経済界の人たちは、日本経済は、「谷底からはい上がり」、「回復の軌道に乗り」はじめた、との見方をしている。回復のめじるしは、生産活動が活発化しはじめたことである。工鉱...
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一九八三年は日本経済が「不況の谷底」からゆるやかではあるが回復の軌道に乗りはじめた年であった。日本経済は一九八一年の後半から停滞状態に陥り、一九八三年の第1·四半期に落ち込みが底入れし、後半期からゆるやかに回復しはじめた。日本政府や一部経済界の人たちは、日本経済は、「谷底からはい上がり」、「回復の軌道に乗り」はじめた、との見方をしている。回復のめじるしは、生産活動が活発化しはじめたことである。工鉱...