現存する最大の類書

わが国は明、清時代（一三六八～一九一一年）にそれぞれ『永楽大典』、『古今図書集成』という二大類書が編さんされ、その字数の多さ、内容の豊かさはかつて見られないものであった。『永楽大典』の大部分はすでに散逸しているが、『古今図書集成』はよく保存されてきた。これはわが国の類書の中で最大のものである。それは、さまざまな書物から語彙を集め、分類して編集され、百科全書のような資料集成ともいえよう。『古今図書集...