中国の博士の称号は、戦国時代(前四七五~二二一)に使われ始めたが、それは学官名で、学位名でなかった。のちの両晋時代(二六五~四二〇)になって、一芸に秀でた者の学位名が設けられた。例えば、二六八年に法律に精通していた賈充に律学博士の称号と職業上の特権が与えられた。賈充は晋武帝の意を受けて刑書の改編を手がけ、『晋律』をまとめた。法学博士の称号はしだいに朝鮮、日本に伝わった。十二世紀になって、イタリアの...
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中国の博士の称号は、戦国時代(前四七五~二二一)に使われ始めたが、それは学官名で、学位名でなかった。のちの両晋時代(二六五~四二〇)になって、一芸に秀でた者の学位名が設けられた。例えば、二六八年に法律に精通していた賈充に律学博士の称号と職業上の特権が与えられた。賈充は晋武帝の意を受けて刑書の改編を手がけ、『晋律』をまとめた。法学博士の称号はしだいに朝鮮、日本に伝わった。十二世紀になって、イタリアの...