困難にみちた軍縮交渉

ソ米軍縮交渉第一ラウンドが三月十二日ジュネーブで開かれた。ジュネーブの空にかかる霧がすみやかに消え去ったかのようであった。ソ連の指導者チェルネンコ氏の死去ということがあったにもかかわらず、交渉は予定どおりすすめられた。ソ連の新指導者が三月十一日に就任し、その翌日ジュネーブ交渉の幕があけた。こうした行動の決意を目にして、観測筋の人びとはこれは交渉の進展が望めるというサインだとみている。交渉に出席した...