わが国の雲南省境内のナーシー族の間では、いまでも象形文字を使っている。これは世界でもまれなことである。ナーシー族の人たちは象形文字のことを「森究魯究」と呼んでいる。「森」は「木」のこと、「究」は「痕跡」のこと、「魯」は「石」のこと。「森究魯究」は「木石痕跡」あるいは「木石標記」のこと。目で見たものを絵のかたちで表わしたものなので、「絵の文字」と呼ばれている。この種の象形文字は現在、主として『東巴経...
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わが国の雲南省境内のナーシー族の間では、いまでも象形文字を使っている。これは世界でもまれなことである。ナーシー族の人たちは象形文字のことを「森究魯究」と呼んでいる。「森」は「木」のこと、「究」は「痕跡」のこと、「魯」は「石」のこと。「森究魯究」は「木石痕跡」あるいは「木石標記」のこと。目で見たものを絵のかたちで表わしたものなので、「絵の文字」と呼ばれている。この種の象形文字は現在、主として『東巴経...