一九八四年十二月二十六日午後、わたしは中国南極観測隊の一員として、隊員たちとともに困難にみちた航海を経てこの神秘的色彩に富む、世界でまだ開発されていない最後の大陸―南極の土を踏んだとき、わたしはこれまで感じたことのない誇りをおぼえた。一八九五年にノルウェー人が始めて南極の土を踏んでからまだ百年たらずだし、南極観測も今世紀初期に始まったにすぎない。ところが、この氷雪に覆われた地域は逆にその独特な地理...
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一九八四年十二月二十六日午後、わたしは中国南極観測隊の一員として、隊員たちとともに困難にみちた航海を経てこの神秘的色彩に富む、世界でまだ開発されていない最後の大陸―南極の土を踏んだとき、わたしはこれまで感じたことのない誇りをおぼえた。一八九五年にノルウェー人が始めて南極の土を踏んでからまだ百年たらずだし、南極観測も今世紀初期に始まったにすぎない。ところが、この氷雪に覆われた地域は逆にその独特な地理...