一九八四年の西欧経済は明らかな回復を見せたものの、多くの国が高失業率に悩まされた。これは今日の西欧諸国の政府と企業界にとって、もっとも頭の痛い問題である。失業問題は資本主義制度のガンである。一般には、危機が生じると生産過剰、企業倒産、操業率低下が生じて、労働者が大量に解雇され、失業者の激増を招き、経済の回復、成長期になると、就業が増大し、失業者が相対的に減る。だが、回復期に入った今日の西欧では、失...
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一九八四年の西欧経済は明らかな回復を見せたものの、多くの国が高失業率に悩まされた。これは今日の西欧諸国の政府と企業界にとって、もっとも頭の痛い問題である。失業問題は資本主義制度のガンである。一般には、危機が生じると生産過剰、企業倒産、操業率低下が生じて、労働者が大量に解雇され、失業者の激増を招き、経済の回復、成長期になると、就業が増大し、失業者が相対的に減る。だが、回復期に入った今日の西欧では、失...