依然として危機をはらむ南ア政権

一九八七年、アパルトヘイト（人種隔離）に反対する南ア黒人の抗議運動は例年ほど激しくなかったが、南アフリカ政権は依然として黒人の強い反抗と白人のアパルトヘイトへの反逆に悩まされている。ここ数年、黒人のスト、デモ行進、授業放棄ならびに白人商品ボイコットなどの運動がしだいに激しくなっている。人種主義政策に抗議する黒人の闘争をしずめるため、ボタ政権は残酷な弾圧を行うと同時に、ある種の象徴的な改革も進めた。...