ここ数年来、中国では西夏古銭の研究が大きな進展をとげ、西夏王国史の謎を解く重要な手がかりの一つになっている。西夏は、西暦十一世紀から十三世紀にかけてタングート(党項)を主とする少数民族が創建した国。版図はいまの寧夏、陝西、甘粛、青海、内蒙古の一部にまたがる約二千五百平方キロ盛んな経済、強大な軍事力、きらびやかな文化を持った国だった。東北部の遼、南部の宋と鼎立、百九十年雄をとなえ、中世紀の中国で重要...
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ここ数年来、中国では西夏古銭の研究が大きな進展をとげ、西夏王国史の謎を解く重要な手がかりの一つになっている。西夏は、西暦十一世紀から十三世紀にかけてタングート(党項)を主とする少数民族が創建した国。版図はいまの寧夏、陝西、甘粛、青海、内蒙古の一部にまたがる約二千五百平方キロ盛んな経済、強大な軍事力、きらびやかな文化を持った国だった。東北部の遼、南部の宋と鼎立、百九十年雄をとなえ、中世紀の中国で重要...