寧夏回族自治区の西北部に、南北にえんえん二百五十キロにわたる賀蘭山脈がある。昔は匈奴、鮮卑、羌、柔然、突厥、党項、吐蕃、蒙古族など北方の少数民族が遊牧や狩猟をした土地だが、そこに残した数千点にのぼる岩壁画がこの数年、続々と発見されている。賀蘭山岩壁画の彫られた時代は、上限は図形が戦国時代の出土文物と大体同じという点から春秋戦国期(前七七〇~前二二一)、下限は西夏(一〇三八~一二二七)の題字と明代(...
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寧夏回族自治区の西北部に、南北にえんえん二百五十キロにわたる賀蘭山脈がある。昔は匈奴、鮮卑、羌、柔然、突厥、党項、吐蕃、蒙古族など北方の少数民族が遊牧や狩猟をした土地だが、そこに残した数千点にのぼる岩壁画がこの数年、続々と発見されている。賀蘭山岩壁画の彫られた時代は、上限は図形が戦国時代の出土文物と大体同じという点から春秋戦国期(前七七〇~前二二一)、下限は西夏(一〇三八~一二二七)の題字と明代(...