一九九三年の国際情勢の回顧と今後の展望

昨年は両極枠組みが終結して二年目だった。全般的に言って、国際情勢はいっそう緩和に向かい、国際関係における経済の役割がいちだんと突出し、軍事の役割が相対的に低下した。長年続いた一部の地域紛争は政治解決に向かい、かなり長期にわたる世界平和の展望がいっそう大きくなった。だが、世界はけっして泰平とはいえず、局地的な武力衝突が絶えず、若干の新しい「ホット·スポット」がふえた。ロシアの危機は続いている。とくに...