ホテルの支配人が農民に

六年前に、浙江省衙前鎮の青年施生根さんは国営ホテルの経理（支配人）のポストを返上し、再び農村に戻り、三十四ヘクタールの荒地の開拓を請け負った。村人たちにとっては、これが不思議でならなかった。農村から都市へ行って金もうけをするのが農民の望みであるからだ。いま、施さんのように帰農した商工業者は浙江省で二千人を下らない。商売がうまくいかなかったため帰農したのではなく、金をたっぷり稼ぎ、市場競争についての...