春秋時代(紀元前七七〇~前四七六)、杞の国に、天が崩れ落ちるのではないかと心配した人がいた。「杞憂」ということばはここから生まれた。このごろ、中国の科学者と政府要人は、米環境科学者のR·ブラン氏が多数の新聞に発表した一連の論文について、氏の心配は「杞憂」というものだと論評している。ブラン氏は『だれが中国を養うのか』という論文のなかで、「次の世紀の三〇年代、中国はひどい食糧不足に陥る。それが世界の食...
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春秋時代(紀元前七七〇~前四七六)、杞の国に、天が崩れ落ちるのではないかと心配した人がいた。「杞憂」ということばはここから生まれた。このごろ、中国の科学者と政府要人は、米環境科学者のR·ブラン氏が多数の新聞に発表した一連の論文について、氏の心配は「杞憂」というものだと論評している。ブラン氏は『だれが中国を養うのか』という論文のなかで、「次の世紀の三〇年代、中国はひどい食糧不足に陥る。それが世界の食...