このほど二千七百年以上前の楚(そ)の時代の青銅器の甬鐘(ようしょう)が陜西省周原遺跡から出土し、考古学者を悩ませている。なぜなら周王朝(前約十一世紀~前二五六年)の属国であった楚は今の湖北省辺りにあった国で、その王室の礼楽器が今の陜西省にあった周王朝の中心地になぜ存在し得たのかということが大きななぞだからである。陜西省扶風、岐山両県に隣接する周原一帯からは古くから大量の青銅器が出土し、「青銅器の里...
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このほど二千七百年以上前の楚(そ)の時代の青銅器の甬鐘(ようしょう)が陜西省周原遺跡から出土し、考古学者を悩ませている。なぜなら周王朝(前約十一世紀~前二五六年)の属国であった楚は今の湖北省辺りにあった国で、その王室の礼楽器が今の陜西省にあった周王朝の中心地になぜ存在し得たのかということが大きななぞだからである。陜西省扶風、岐山両県に隣接する周原一帯からは古くから大量の青銅器が出土し、「青銅器の里...