九〇年代末、中国の一般庶民はある悩みを持ち始めた。それは余った金をどう使うか、銀行に預けるかあるいは株や切手収集に投資するかといったものである。投資ルートの多様化は、一般庶民の財布が膨らみ、人々の生活が豊かになったことを物語っている。五〇年代には、貯蓄は政治的自覚を表すものであった。第一次五カ年計画期(一九五三~五七年)に、国は当時差し迫って必要とされた国家建設の資金を調達するため、一九五四年から...
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九〇年代末、中国の一般庶民はある悩みを持ち始めた。それは余った金をどう使うか、銀行に預けるかあるいは株や切手収集に投資するかといったものである。投資ルートの多様化は、一般庶民の財布が膨らみ、人々の生活が豊かになったことを物語っている。五〇年代には、貯蓄は政治的自覚を表すものであった。第一次五カ年計画期(一九五三~五七年)に、国は当時差し迫って必要とされた国家建設の資金を調達するため、一九五四年から...