第十七回中国·ハルビン国際雪祭が二〇〇〇年十二月三十一日から二〇〇一年二月二十八日までハルビン市で盛大に開催される。
ハルビン市は中国の東北部最大の中心都市、黒竜江省の省都であり、中国で四番目の川―松花江の両岸にある。総面積は五万三千平方キロ、全国で面積が最大、人口数が二位の都市で、「白鳥のクビの光り輝く真珠」と称されている。
建国以来、特に改革開放二十年来、ハルビン市は、経済·社会の各方面で大きな発展をとげ、かなり強い総合経済実力をもつに至り、しっかりした工業の基盤があり、商業·貿易が盛んで、文化·教育が発達している総合的な中心都市となっている。今年のGDPは千億元を突破する見込み。
一九八五年に発足したハルビン雪祭は、ハルビンの人たちが氷と雪の資源の強みを十分に生かして、それに新たな芸術の生命を与えて創造した中国史上最初の雪祭を内容とする地域的なイベントである。十数年にわたる発展と充実を経て、これまでの氷雪芸術イベントだけのものから文化、スポーツ、経済·貿易、観光、科学技術などの多くの分野の総合的な国際イベントとなり、世界四大雪祭の一つとして世界じゅうに知られている。
第十七回中国·ハルビン国際雪祭の開幕式は二〇〇〇年十二月三十一日午後三時からハルビン市のアイスホッケー館で盛大に開催される。その後、第十七回中国·ハルビン国際雪祭の文芸の夕べが催され、この夕べは「輝きにみちた道、氷雪の情、世紀の歌」の三つの部分からなるものである。
第十七回中国·ハルビン国際雪祭は「氷雪文化を繁栄させ、氷雪観光を発展させる」をテーマとして、市政府が企画、組織し、社会が参与し、企業が経営し、市場によって運営することを重要な組織形態とし、氷雪世界を先導とし、ハルビン市史上最大規模の、内容が最も多い、最高レベルの、影響力が最も大きい、世界一流のレベルをもつ氷雪の盛会を目標とし、主に次のようなイベントが催される。
1、盛大な雪祭芸術イベント。今回の国際雪祭は、敷地総面積は三十万平方メートルで、四大イベント区域と二十八の主な雪の景観区から構成される。その特徴は次の通り。①氷雪イベントの場所が最も大きい。「大世界」という施設は、長さ九百メートル、広さ三百七十メートルで、五万人の観光客を収容でき、現在、世界で最も大きな人工の氷雪楽園である。②氷雪芸術作品が最も多い。古今、内外の歴史と文化の古典の題材をもとにしたさまざまな氷雪彫刻作品が三千余点もあり、そのうち、造型が壮大なチョモランマ峰は、高さが四十六メートル、雪の使用量は二万立方メートルで、現在世界で最も大きな雪の彫刻作品である。③登録された氷雪プロジェクトは最も全面的なものである。伝統的な氷雪ゲーム、特色のあるゲーム、氷雪世界の極限の探険、氷雪文化ゲーム、民俗園などさまざまな娯楽レジャーの種目が百件に達する。④氷と雪の夜の景観が最も美しい。今回の氷雪大世界は初めて世界の先進技術を取り入れた「人工の太陽」、レーザーの組み合わせなどのハイテク手段を採用し、照明配置の多様化を実現し、夜になると、氷のちょうちん、飾り提灯、レーザーの組み合わせで人工の太陽の光りとの組み合わせによってこの世の仙境を作り出し、非常に不思議な、激しい変化に富む、色彩の豊かな美しい不夜城の都市を演出している。第二十七回氷ちょうちん芸術博覧会は「新世紀、氷の夢」をテーマとし、今回の雪祭の中の美しい景観の一つでもあり、九大観光区には二千一個の氷ちょうちんの名品を集め、氷の使用量は二万五千立方メートルに達し、有史以来、最大規模の、芸術レベルが最高の氷雪芸術の世紀の盛会となっている。国際雪祭の期間に、第十三回雪彫刻芸術博覧会が太陽島公園で催され、六大観光地区と五つの国際的、全国的な雪彫刻競技区と雪でつくった五つの大型建築物があり、展示される雪彫刻芸術品は三百余点で、雪の使用量は三万立方メートル、雪彫刻史上の最大規模の芸術博覧会になっている。雪祭で最も人を引きつける「雪の風情」という遊園会はヨーロッパ、アジア風の公園で催されることになり、ヨーロッパとアジアの建築物、風景、名所と園内の地形に頼って、五大観光地区を設計し、雪の岩に登り、スキーを楽しむなど二十余種目の雪の娯楽レジャーが繰り広げられ、今回の国際雪祭の美しい氷と雪の芸術景観になっている。今回の国際雪祭の氷と雪の芸術活動の際立った特徴は、氷と雪の芸術活動が現代的な科学技術の手段と互いに結合しあって、形、色彩、声、光を一体化させていることである。各芸術風景区の色彩入りの氷、雪による彩色絵付、低温噴水、人工降雪などのハイテク·プロジェクトは、照明のプログラム制御とレーザー照明などの現代的な科学技術の手段を運用して、氷と雪の芸術魅力をより大きくふくらませ、氷と雪の芸術内容を豊かにし、氷と雪の芸術レベルを高めるものであり、ハルビンの冬季が春のような雰囲気が満ちあふれているようにするのである。
2、魅力のある氷雪観光イベント。今回の国際雪祭は「中国競技スキー基地」といわれる亜布力(ヤブリ)リゾート村、「中国の観光スキー、フリースタイル·スキー基地」二竜山竜珠亜布力スキーリゾート村を重点とし、玉泉スキー場など十四のスキー場とともに、遠いものと近くのものを結び付け、配置が合理的で、レベルもまちまちで、広はんなスキー愛好者の要望を満たすことができる「中国スキー観光基地」の建設を目指す。中国のすぐれた観光都市の基準に基づいて、重点的に氷と雪を特色とする観光をしっかりとつかみ取って、すぐれた観光環境をつくる。
3、規模の盛大な氷と雪の経済貿易イベント。今回の国際雪祭では「ハルビン国際雪祭経済貿易商談会および国際食品博覧会」が催され、中国食品工業の新たな成果を集中して展示し、食品の即売館、企業外資導入館、ハイテク成果譲渡館、家具展示·即売館、観光展示館が設けられている。食品博覧会は重点的に中国の民族的特色と地域的特色を持つ銘柄品·優良品·新製品·特産品を展示即売する。そして、開催された時点には多くの国内外の著名な企業、香港·澳門·台湾の業者、中国に駐在する商品穀物担当の外国大使館員および国際的に知名度のある大手会社·財団などが、展示に参加して商談を行うために招待されている。
4、優雅な氷雪文化イベント。今回の雪祭の氷雪文化イベントでは、全国の百余社の図書録音·録画出版社が展示に参加する雪祭図書博覧会、第五回「フジカップ」写真コンクールと氷雪映画芸術祭、国際雪祭大型カーニバル、国際雪祭絵画コンクール、影絵芝居の実演など一連のイベントが催される。
5、さまざまな氷雪スポーツ観光イベント。雪祭の期間に、「百万青少年氷雪イベント」、寒中水泳の実演およびかねてからよく知られている高齢者ダンス百花競技イベントを展開する。そして、全国の雪彫刻コンクール、第五回全国雪上サッカー試合、全国ビリヤード招待試合、全国ボーリング招待試合、「氷ちょうちんカップ」バスケットボール招待試合、国際女性アイスホッケー招待試合など一連のスポーツ試合が行われる。
ハルビンの人々は世界の各地からの友人が今回の氷雪の盛会に参加することを心から歓迎している。